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2009/11/13 16:51
11月12日 分権時代の建築基準法 5の2 のつづき
そもそも、この日本列島においては1万年以上前の縄文・弥生時代の竪穴式住居以降、「柔軟に」「軽く」「大地に腰掛けるよう」に建物を建てるのが合意事項だったはずなのです。
地震や台風が多く、列島の形が大陸と比較するとはるかに縦長で細く、中央に山脈があるため山のテッペンから海岸線が近く豊かな地層が複雑に入り組んだ土地柄では、それが自然の摂理に合っていたのです。
「硬い」建物をつくったら、外からの力をまともに受け止めてしまい、サイコロが転がるようにポテチンと倒れるのは当然です。人間に例えると、雨傘をさして立っている状態、電車の中でつり革を持たずに立っている状態が一番良いのです。
どうしても「硬く」つくりたいのなら、外からの揺れを建物に伝えない「免振工法」しかありませんが、一般住宅には今のところ大層な設備です。
現在ほとんどの木造住宅で実施されている在来工法の「在来」とは、「これまでずっとあった事」とか「これまで通り」という意味ですが、日本の長い歴史の中のほんの少し前(戦後65年位)に始まったので「新工法」と呼ぶのが正しく、現在「伝統的工法」と呼ばれているのが言葉の意味から率直に表現して「在来工法」と呼ぶのが相応しいのです。
経験則で語ると、昭和40年代は手探りの状態で50年代の「新耐震以降」と呼ばれる初期の頃に現在に至る方向性が定まったように感じます。
昭和40年代に建った建物を改造工事時に見ると「伝統的工法」と「新工法」の両方を行き来しているような建て方ですが、50年代以降の建物では全面的に「新工法」の技術が採用されています。
僕が就職した昭和53年頃がその端境期で、大工さんが「筋違なんかいらん!あんなもん邪道や!」とよく怒っていたのを覚えています。
とはいえ、伝統的工法も完璧ではありません。長い歴史の中では大変な被害が出ているのも事実です。
この際、木造に携わる者全員が、日本の風土や土地柄にあった真に丈夫で安全な木構造(「伝統的工法」と「新工法」が融合したものが最良?)を、将来の日本の為に、利権を廃し真摯に学び、考える必要があると思います。
つづかない
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